スマホで書類をスキャンしてPDFにする方法|スキャナー不要
スキャナーがなくても、スマホで撮った書類の写真から提出用のPDFを作れます。きれいに撮るコツ、標準アプリとの違い、トリミング・明るさ調整・PDF化・圧縮の手順を順番に紹介します。
役所への申請、会社への経費精算、学校への提出物など、「書類をPDFで送ってください」と言われる場面は増えています。とはいえ、家にスキャナーがある人は多くありません。コンビニまで行くのも手間ですし、急いでいるときほど困ってしまいます。
実は、スマホのカメラと無料のWebツールがあれば、提出に使えるPDFは十分に作れます。この記事では、きれいに撮るコツから、余計な部分を切り取る、文字を読みやすくする、PDFにまとめる、容量を小さくするまでの流れを順番に説明します。本人確認書類のように大切な書類を扱うときに気をつけたい点もまとめました。
スマホで書類をPDFにする全体の流れ
まずは全体の流れを確認しておきましょう。作業は大きく分けて次の5つです。
- 書類をスマホのカメラで撮る
- 写真から書類の部分だけを残す(トリミング)
- 明るさとコントラスト(明るい部分と暗い部分の差)を上げて、文字をくっきりさせる
- 写真をページの順番に並べて、1つのPDFにまとめる
- 提出先に容量の上限があれば、PDFを圧縮する
いちばん大切なのは、最初の「撮る」段階です。あとから明るさは調整できますが、ピンぼけや大きな影は直すのが難しいためです。撮影でしっかり形を整えておけば、残りの作業はかんたんに終わります。
きれいに撮るための4つのコツ
スキャナーのような仕上がりに近づけるには、撮り方を少し意識するだけで十分です。
明るい場所で撮る
部屋が暗いと、写真がざらついたり、文字がにじんだりします。昼間の窓ぎわなど、自然光が入る明るい場所がおすすめです。フラッシュは紙が光って白く飛ぶことがあるため、できれば使わずに撮りましょう。
自分やスマホの影を入れない
真上から撮ろうとすると、自分の頭やスマホの影が書類にかかりがちです。照明の真下を避け、光が横や斜め前から当たる位置に書類を置くと影が出にくくなります。
真上から、まっすぐに撮る
斜めから撮ると、書類が台形にゆがんで写ります。スマホを書類と平行にして、真上から構えるのが基本です。カメラのグリッド線(画面に出る補助の線)を表示させると、まっすぐ合わせやすくなります。
書類を平らにする
折り目や丸まりがあると、その部分だけ影ができて読みにくくなります。重い本で四隅を軽く押さえる、しばらく平らな場所にはさんでおく、といった工夫が効果的です。また、白い書類は色の濃い机の上に置くと、あとでトリミングするときに書類の端が見分けやすくなります。
スマホの標準機能とDeftivoの比べ方
スマホには、もともと書類をスキャンする機能が入っていることがあります。たとえばiPhoneでは、メモアプリやファイルアプリに書類をスキャンする機能があります。Androidでは、Googleドライブのアプリにスキャン機能が用意されています。メニューの名前や場所は、機種やアプリのバージョンによって変わることがあるので、見つからないときはアプリのヘルプで確認してください。
これらの標準機能と、ふつうのカメラで撮った写真をDeftivoで仕上げる方法は、目的に応じて使い分けるのがおすすめです。
| 比べる点 | スマホの標準スキャン機能 | カメラで撮影+Deftivo |
|---|---|---|
| 準備 | アプリの中から機能を探す | いつものカメラで撮るだけ |
| 書類の切り取り | 自動で範囲を見つけることが多い | 自分で枠を動かして決める |
| 明るさ・コントラスト | 自動補正が中心 | プレビューを見ながら細かく調整できる |
| すでに撮った写真 | 使えない場合がある | カメラロールの写真をそのまま使える |
| ページの並び替え | アプリによって異なる | 矢印ボタンで並び順を整えられる |
| 容量を小さくする | アプリによって異なる | PDF圧縮ツールで強さを選べる |
| ファイルの扱い | 端末やクラウドに保存される | ブラウザの中で処理し、アップロードしない |
標準機能は「その場でさっと1枚だけ」というときに便利です。一方で、すでに撮ってしまった写真を使いたいときや、文字の濃さを自分で調整したいとき、提出先の容量制限に合わせたいときは、Deftivoで仕上げる方法が向いています。両方を組み合わせて、標準機能でスキャンした画像をDeftivoで調整する使い方もできます。
Deftivoで提出用PDFを作る手順
ここからは、撮った写真をDeftivoで仕上げていく手順です。どのツールもブラウザで開くだけで使え、アプリのインストールは必要ありません。
手順1:書類の部分だけを残す
まず、机や背景が写り込んだ部分を切り取ります。画像トリミングを使います。
- JPG・PNG・WebPの画像を選ぶか、ドロップします。
- 「自由」か、1:1・4:5・4:3・16:9などの固定比率を選びます。書類の場合は、形に合わせやすい「自由」が便利です。
- 枠をドラッグして位置を決め、黄色い角をドラッグして大きさを変えます。書類の四隅にぴったり合わせましょう。
- 「トリミング」を押すと、結果がすぐにダウンロードされます。
書類が複数ページある場合は、1枚ずつ同じ作業をくり返します。
手順2:明るさとコントラストを上げて読みやすくする
スマホの写真は、白い紙が少し灰色っぽく写ることがよくあります。白黒写真に変換のツールで、紙を白く、文字を黒くはっきりさせましょう。
- 画像を1枚または複数選ぶか、ドロップします。
- 仕上がりを「元のまま」「モノクロ」「セピア」から選びます。文字だけの書類なら「モノクロ」、印鑑や色付きの部分を残したいなら「元のまま」が向いています。
- プレビューを見ながら、明るさ・コントラスト・彩度(色の鮮やかさ)を調整します。明るさを少し上げて紙を白くし、コントラストを上げて文字を濃くするのが基本です。
- 「適用して保存」を押します。
上げすぎると、細い文字や薄い罫線が消えてしまうことがあります。プレビューで小さな文字まで読めるかを確かめながら調整しましょう。
手順3:写真をページ順に並べてPDFにする
仕上げた写真を、1つのPDFにまとめます。JPGをPDFに変換を使います。
- 画像を選択するか、画面にドラッグ&ドロップします。
- 矢印ボタンで画像の並び順を整えます。1ページ目が先頭になっているか、裏表が逆になっていないかを確認しましょう。
- 用紙サイズ、向き、余白を選びます。書類と同じ用紙サイズ(多くはA4)を選ぶと、印刷したときも自然な見た目になります。
- 「PDFに変換」を押し、できあがったファイルをダウンロードします。
手順4:容量制限があればPDFを圧縮する
申請フォームやメールでは、「○MBまで」と容量が決められていることがあります。スマホの写真は1枚あたりのサイズが大きいので、何ページもあると上限を超えがちです。その場合はPDF圧縮で小さくします。
- PDFファイルを1つ以上選ぶか、画面にドロップします。
- 圧縮の強さを「強め(最小サイズ)」「標準」「弱め(くっきり)」から選びます。
- 「PDFを圧縮」を押し、ファイルごとに圧縮前と圧縮後のサイズを確認します。
- 結果をダウンロードします(複数のファイルは1つのZIPにまとめて保存されます)。
まずは「標準」で試し、上限に収まらなければ「強め(最小サイズ)」に変えるのがおすすめです。DeftivoのPDF圧縮は、すべてのページを画像(JPG)として保存し直すしくみのため、PDFの中の文字は選択や検索ができなくなります。写真から作ったPDFはもともと画像なので大きな問題にならないことが多いですが、圧縮後は必ず開いて、文字がつぶれていないか確認してください。
本人確認書類はアップロードしない処理が安心な理由
運転免許証やマイナンバーカード、保険証、住民票などは、名前・住所・生年月日といった大切な個人情報のかたまりです。オンラインのツールの中には、ファイルをサーバー(インターネット上のコンピューター)に送って処理するアップロード方式のものもあります。アップロード方式では、ファイルが一時的にでも自分の端末の外に出ることになります。
Deftivoのツールは、すべての処理をブラウザの中で行い、ファイルをアップロードしません。写真は自分のスマホやパソコンの中だけで加工されるため、「どこに保存されたのか分からない」という心配を減らせます。大切な書類ほど、処理の場所を意識してツールを選ぶと安心です。
なお、提出先によっては、マイナンバーなど一部の情報を隠して出すように指示されることがあります。提出前に案内をよく読んでおきましょう。
失敗しないための注意点とコツ
最後に、よくあるつまずきと、その防ぎ方をまとめます。
| よくある失敗 | 防ぎ方 |
|---|---|
| 文字がぼやけて読めない | ピントが合うまで待ってから撮る。手ぶれしないよう両手で構える |
| 紙が灰色っぽい | 明るい場所で撮り、明るさとコントラストを少し上げる |
| 書類の端が切れている | 撮るときは書類の周りに少し余裕を残し、トリミングで整える |
| ページの順番がちがう | PDFにする前に、矢印ボタンで並び順を確認する |
| 容量オーバーで送れない | PDF圧縮で「標準」から試し、足りなければ「強め」にする |
| 印鑑や色が消えた | 色を残したい書類は「モノクロ」ではなく「元のまま」で調整する |
また、できあがったPDFは提出前に一度ひらき、全ページを拡大して読めるかを確かめましょう。とくに小さな注意書きや数字は、拡大して確認するのが確実です。
よくある質問
スマホで撮った写真のPDFでも、提出書類として受け付けてもらえますか?
多くの場合、文字がはっきり読めれば受け付けてもらえます。ただし、提出先によってはカラーでの提出や解像度の条件が決まっていることがあります。提出前に案内や募集要項を確認しておきましょう。
書類が複数ページあるときは、どうまとめればいいですか?
1ページずつ撮影して、トリミングと明るさの調整をしてから、JPGをPDFに変換するツールにまとめて読み込みます。矢印ボタンで並び順を整えれば、1つのPDFとして保存できます。
白黒にしたほうがいいのか、カラーのままがいいのか迷います。
文字だけの書類なら、モノクロにすると読みやすく、容量も小さくなりやすいです。印鑑や色分けされた部分、写真付きの身分証などは、カラーのまま明るさだけを調整するのがおすすめです。
パソコンでも同じ手順で作れますか?
はい、Deftivoのツールはブラウザで動くので、パソコンでも同じ手順で使えます。スマホで撮った写真をパソコンに移せば、大きな画面でトリミングや明るさの調整がしやすくなります。