PDFを割り付け印刷する方法|1枚に複数ページで紙を節約
PDFを2in1・4in1などで1枚に複数ページ割り付けて印刷する方法を解説。プリンター設定とPDF自体を割り付ける方法の違い、ページ数ごとの読みやすさ、余白トリミングで文字を大きくするコツも紹介します。
講義資料やプレゼンのスライドをそのまま印刷すると、1ページにつき紙が1枚ずつ必要になり、すぐに分厚い束になってしまいます。とくにスライドは文字が大きく余白も多いため、1枚に1ページでは紙がもったいないと感じる方も多いはずです。
そこで役立つのが「割り付け印刷」です。1枚の紙に2ページや4ページをまとめて並べることで、紙の枚数を半分以下に減らせます。この記事では、プリンターの設定で割り付ける方法と、PDFファイルそのものを割り付けにする方法を比べながら、読みやすさを保つコツまでわかりやすく説明します。
割り付け印刷とは?便利な場面
割り付け印刷とは、複数のページを縮小して1枚の用紙に並べて印刷する方法です。「2in1」なら1枚に2ページ、「4in1」なら1枚に4ページが入ります。「Nアップ印刷」や「集約印刷」と呼ばれることもあります。
割り付けがとくに便利なのは、次のような場面です。
- 講義資料・授業プリント:スライド形式の資料を配布されたとき、4in1にすれば復習用の冊子が薄くまとまります。
- 会議資料:参加者に配る資料の枚数を減らせるので、印刷コストや手間が抑えられます。
- プレゼンの見直し:スライド全体の流れを1枚で見渡せるため、構成のチェックに向いています。
- 長い文書の下読み:細かく読み込む前に、全体をざっと確認したいときに使えます。
一方で、ページを縮小するぶん文字は小さくなります。契約書や細かい表など、じっくり読む必要がある書類には向かない場合もあるので、内容に合わせてページ数を選ぶことが大切です。
割り付けの2つの方法を比べる
割り付け印刷には、大きく分けて2つのやり方があります。ひとつはプリンターの印刷設定で割り付ける方法、もうひとつはPDFファイル自体を割り付け済みの形に作り直す方法です。
| 比べる点 | プリンター設定で割り付け | PDFファイル自体を割り付け |
|---|---|---|
| 手軽さ | 印刷画面で選ぶだけ | 一度ファイルを作る手間がある |
| 仕上がりの安定性 | プリンターやアプリによって変わる | どこで印刷しても同じ |
| コンビニ・共有プリンター | 設定項目がない場合がある | 普通に印刷するだけでよい |
| 人に渡す・メールで送る | 相手が自分で設定する必要がある | ファイルを渡せばそのまま使える |
| 余白・間隔・枠線の調整 | 機種によって選べる範囲が違う | 作成時に細かく決められる |
| 画面で仕上がりを確認 | 印刷プレビュー次第 | 完成したPDFを開けば確認できる |
プリンター設定で割り付ける方法
多くのPDF閲覧アプリやプリンタードライバー(プリンターを動かすためのソフト)には、印刷画面に「1枚あたりのページ数」や「ページの割り付け」といった項目があります。ここで「2」や「4」を選ぶだけで割り付け印刷ができるので、自宅や職場のプリンターで一度だけ印刷するなら手軽です。
ただし、項目の名前や選べる内容はアプリや機種によってさまざまです。並び順や枠線の有無を選べないこともあり、別のパソコンやプリンターで印刷すると仕上がりが変わる場合があります。
PDFファイル自体を割り付けにする方法
もうひとつは、割り付けた状態のPDFを新しく作っておく方法です。ファイルの時点で1枚に複数ページが並んでいるため、あとは普通に「1ページずつ」印刷するだけで割り付けた状態の紙が出てきます。
この方法の大きな利点は、どこで印刷しても同じ仕上がりになることです。コンビニのマルチコピー機のように細かい設定がしにくい場所でも、学校や会社の共有プリンターでも、結果は変わりません。同じ資料をクラスやチームのメンバーに配りたいときも、割り付け済みのファイルを渡せば全員が同じ形で印刷できます。
ページ数ごとの読みやすさの目安
割り付けるページ数が増えるほど紙は減りますが、そのぶん1ページあたりの大きさは小さくなります。A4用紙に割り付けた場合のおおよその目安は次のとおりです。
| 割り付け | 1ページの大きさの目安 | 読みやすさ | 向いている資料 |
|---|---|---|---|
| 2in1 | A5くらい(A4の約7割の縮小) | 普通の文書も読みやすい | 文章中心の資料、レポート |
| 4in1 | A6くらい(A4の約半分の縮小) | スライドなら十分読める | 講義スライド、会議資料 |
| 6in1 | 4in1よりひと回り小さい | 大きな文字なら読める | 文字の少ないスライド |
| 8in1 | かなり小さい | 見出し程度なら読める | 全体の流れの確認 |
| 9in1 | かなり小さい | 細かい文字は読みにくい | サムネイル一覧のような使い方 |
はじめて割り付ける場合は、文章が多い資料なら2in1、スライドなら4in1から試すのがおすすめです。6in1以上は、文字の大きいスライドや、内容を一覧で見渡したいときに向いています。
なお、縦長のページを2in1にすると用紙は横向きに、横長のスライドを2in1にすると用紙は縦向きにすると、すき間が少なくきれいに収まります。
Deftivoで割り付けPDFを作る手順
DeftivoのPDF割り付けツールを使うと、ブラウザ上で割り付け済みのPDFを作れます。処理はすべてブラウザの中で行われ、ファイルがサーバーにアップロードされることはありません。講義資料や社内資料のように、外に出したくないファイルでも安心して扱えます。
- PDFファイルを1つ選ぶか、ドロップします。
- 1枚に入れるページ数を2・4・6・8・9から選びます。
- 用紙、向き(自動・縦・横)、並び順を選びます。必要に応じて外側の余白、ページ間の間隔、枠線も調整します。
- 枚数を確認してから「割り付けPDFを作成」を押し、ファイルをダウンロードします。
向きを「自動」にしておけば、元のページの形に合わせて用紙の向きが選ばれます。ページの区切りがわかりにくい資料では、枠線を付けると見やすくなります。できあがったPDFは、あとは通常どおり「1ページずつ」の設定で印刷してください。
余白をトリミングして文字を大きくするコツ
割り付けで文字が小さくなりすぎると感じたら、元のPDFの余白を先に切り取っておくのが効果的です。多くの文書やスライドには、上下左右に印刷されない白い余白があります。この余白も一緒に縮小されるため、余白を減らしておけば、そのぶん本文を大きく配置できます。
DeftivoのPDFトリミングツールでは、次の手順で余白を切り取れます。
- PDFファイルを1つ選ぶか、ドロップします。
- プレビュー上をドラッグして残す範囲を描きます。枠を動かしたり、黄色い角をドラッグして大きさを変えたりもできます。上・右・下・左の余白をmmで入力しても構いません。「白い余白を自動検出」を押すと、枠を自動で合わせてくれます。
- 「すべてのページ」か「このページのみ」を選びます(対象のページは矢印で切り替えます)。
- 「PDFをトリミング」を押し、ファイル名が「-cropped.pdf」で終わるファイルをダウンロードします。
トリミングしたファイルを、そのまま割り付けツールに読み込めば完成です。「トリミング → 割り付け」の順番で作業するのがポイントです。
注意点・きれいに仕上げるコツ
- まず画面で確認する:割り付けたPDFを開いて、文字が読める大きさかどうかを確かめてから印刷すると、紙のむだを防げます。
- ページ番号やヘッダーの切り取りに注意:余白をトリミングするとき、ページ番号や日付が余白部分にある場合は一緒に消えてしまいます。必要な情報が枠の内側に入っているか確認しましょう。
- 並び順を確認する:左から右へ並ぶのか、上から下へ並ぶのかで読む順番が変わります。配布する資料なら、読む人が迷わない順番を選びましょう。
- ページ間の間隔を少しあける:間隔がないとページの境目がわかりにくくなります。メモを書き込みたい場合は、間隔や外側の余白を広めにするのも手です。
- 両面印刷と組み合わせる:割り付けたうえで両面印刷にすると、紙の枚数をさらに減らせます。
よくある質問
割り付けたPDFはどのプリンターでも同じように印刷できますか?
はい、PDFファイル自体が割り付け済みの形になっているので、印刷するときは普通に1ページずつ印刷するだけです。プリンターの機種やアプリの設定に左右されにくく、コンビニのコピー機などでも同じ仕上がりになります。
2in1と4in1はどちらを選べばよいですか?
文章が多い資料なら2in1、スライドのように文字が大きく余白が多い資料なら4in1が目安です。迷ったときは、作成したPDFを画面で開いて文字が読めるかどうかを確かめてから決めると安心です。
割り付けると文字が小さくて読めません。どうすればいいですか?
割り付けるページ数を減らすか、元のPDFの余白をトリミングしてから割り付けるのがおすすめです。白い余白を切り取っておくと、同じページ数でも本文を大きく配置できます。
大事な資料ですが、ファイルを読み込んでも大丈夫ですか?
Deftivoのツールは、すべての処理をブラウザの中で行います。ファイルがサーバーにアップロードされることはないため、講義資料や社内資料なども安心して扱えます。